排卵誘発剤 その4

この春からクロミッドでの排卵誘発でタイミング試みていますが、妊娠せず、医師から次は注射の排卵誘発にしましょうと言われました。不妊治療を始める前から1年くらい、自分たちで妊活していました。夫も自分も段々仕事が忙しくなってきており、注射に通う自信がなかったので、自己注射を考えています。看護師でもないのに本当に注射ができるか不安です。
(J子 20代)
 排卵誘発剤の自己注射には、いくつかの種類がありますが、全てリコンピナントと言って遺伝子組み換え技術で作ったお薬です。(詳しくはHP参照)前回もお話したとおり、内服薬と違い、注射薬は、合成ではありますが、卵胞を発育させるホルモンそのものなのです。つまり、本来卵巣から出ているホルモンを、毎日少しずつ注射で補うイメージです。従来の、通院して注射を受けて排卵誘発する方法は、排卵しにくい場合には効果的ですが、お薬の反応が良すぎると、沢山卵胞が発育してしまい、多胎のリスクが増えるというデメリットがあります。
 自己注射の利点は、通院する必要がないことと、お薬を少量から加減して使うことができることです。また、ペン型の注射器ですから、糖尿病で使うインシュリンと同じ要領で、針も細く、痛みもほとんどありません。注射の方法さえマスターすれば、お仕事の合間や出先でもお薬を投与することができます。また保険適応ですので、通院の交通費がかさむ場合は思いのほかお得かもしれません。
 当院では、マンツーマンで自己注射指導を実施しております。通院回数を減らし、それなりに効果も期待できますから、まずはトライしてみてはいかがでしょうか。

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