妊活で運動するメリット・デメリットは?おすすめの運動法と注意点
妊活中は何かと精神的にも肉体的にも落ち込むことが多く、鬱屈とした気分になってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
妊活中は運動をするのがおすすめです。運動は気分を前向きにしてくれるだけでなく、基礎代謝を向上させたり、ストレスを解消してくれたり、その恩恵は計り知れません。他にもいくつかの魅力があります。
今回の記事は、そういった妊活で運動するメリット・デメリットを紹介します。併せて、おすすめの運動法と注意点も解説するので、ぜひ妊活中の人は参考にしてみてください。
妊活と運動の関係
妊活と運動は切っても切れない関係にあります。
実は、過度な運動を毎日60分間行う女性とそうでない女性を比較すると、激しい運動をする人の方が妊娠率が減少するとされています。しかし、逆に適度な運動を毎日30分行う女性は、妊娠率が増加するとの研究もあるくらいです。
このように、妊活と運動はその激しさの度合いにより影響が変わるわけです。その一方、ではどの程度の運動がベストなのか。また、運動にはどのような利点・欠点があるのか。そういった疑問も出てくるのではないでしょうか?
次の項目から、妊活で運動するメリット・デメリットをまとめます。
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妊活で運動するメリット・デメリット
ここからは、妊活で運動するメリット・デメリットを解説します。
妊活で運動するメリット
まずは、妊活で運動するメリットを見ていきましょう。
基礎代謝の向上
妊活中の運動は、基礎代謝を向上させてくれます。基礎代謝とは、内臓の活動や体温の維持など「生きているだけで行われる代謝」を意味します。
この基礎代謝は生命を守るのに必要なエネルギーとされ、妊娠にも深く関係しているのが特徴です。特に、女性は筋力がつきにくい体質ということもあり、筋肉量そのものが多い男性と比べて筋肉そのものが少なめです。
この筋力が衰えると基礎代謝も失われ、肥満になりやすくなります。実は、この肥満も妊活にとっては大敵。痩せすぎも妊娠に影響を与えますが、太りすぎも妊娠に影響を与えます。ゆえに、妊活中は運動することで妊娠に最適な体型を維持することが重要となります。
ストレスの解消
妊活中は、妊娠できないことを焦り、ストレスが溜まりがちです。人はストレスがかかると、体内で活性酸素の生産が過剰となり、酸化ストレスが引き起こされます。
この酸化ストレスは細胞老化の原因となり、精子や卵子の質を低下させる原因となります。そのため、男性も女性も無理せずストレスを解消することが大切です。そのストレス解消に最適なのが運動となります。
運動は気分を前向きにしてくれるだけでなく、ストレスの解消にも効果的とされています。
生活習慣病の予防
運動は、生活習慣病の予防にも効果的です。現代人は運動不足でありながら暴飲暴食をしてしまうなど、生活習慣病のリスクを常に負っています。
この生活習慣病は、様々な病気の原因となるだけでなく、メタボリックシンドロームなどの肥満を引き起こします。
逆に、普段から運動していると生活習慣病にもかかりにくくなり、肥満だけでなく高血圧や糖尿病の改善にも効果が期待できます。性ホルモンのバランスも整えてくれるので、妊娠を望むのであれば、運動による生活習慣病の予防は必須と言えるでしょう。
精神疾患の改善
太陽を浴びながら運動することで、体内ではセロトニンという物質が分泌されます。このセロトニンは気分を前向きにしてくれる物質で、抑うつ状態などの改善にも効果的とされています。
一時的な気分の落ち込みは、本人にとっては相当な負担。長期的に抑うつ状態が続くと、うつ病などの精神疾患に陥ってしまうこともあるかもしれません。
対して、運動はうつ病になりやすい人が頻繁に行ってしまう「反芻思考」を制御する効果もあるため、気分が落ち込んできたと思ったらとにかく運動が一番です。運動すれば、嫌な気分も晴れて、前向きに妊活に取り組めるようになります。
体重の管理
肥満が妊娠に多大な影響を与えることは前述の通りです。
特に痩せすぎや太りすぎは妊娠の確率に影響を与え、不妊を引き起こすこともあります。そのため、日常に運動を取り入れて体重の管理を行うことは必須です。
妊活で運動するデメリット
次に、妊活で運動するデメリットも見ておきましょう。
怪我の発生
妊活中は運動することで色々な恩恵を受けられますが、無理な運動は怪我の原因となります。スポーツ中は転倒や落下、接触なども多く、最悪の場合は骨折などの重大な怪我をしてしまうこともあるでしょう。
こうした怪我は妊活にも影響を与えます。そもそも、怪我をしている状態ではパートナーと妊活に励むこともできません。骨折などの大怪我の場合、全治1ヶ月〜3ヶ月、完治となれば半年以上は必要となることもあります。
そのため、無理な運動によって怪我をしてしまうのだけは避けたいです。
肉体への負担
運動は健康に欠かせないものとされますが、一方で肉体への負担も大きいです。
例えば、普段から運動していない人が、いきなり運動を始めると体はその負荷に耐えられません。稀に一念発起して、過度な筋トレを始めてしまう人もいます。妊活中も運動不足解消のため、自宅で筋トレに励む人もいるでしょう。
しかし、散歩くらいの軽度な運動は肉体への負担もほとんどありませんが、急激な筋トレなど重度の運動は肉体への負担も相当なものです。
当然ながら、スカイダイビングやスキューバダイビング、バンジージャンプなど運動量に対して負担が見合わないスポーツも避けたいです。もちろん、娯楽として楽しむ分には問題ありませんが、妊活中はあまりおすすめできません。
妊娠率への影響
運動は1日30分程度の適度なものであれば、妊娠率を高めてくれるとされています。しかし、逆に1日60分程度の過度な運動の場合、妊娠率は低くなります。
妊活は妊娠することが目的であり、運動することが目的ではありません。運動のしすぎで妊娠率が減少してしまっては本末転倒です。
そのため、運動は1日数十分程度に抑え、妊娠率を増加させるラインを守りましょう。
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妊活におすすめの運動法
ここからは、妊活におすすめの運動法を紹介します。
ウォーキング
妊活中の運動としては、有酸素運動が効果的です。その有酸素運動の代表格とされるのが、ウォーキングです。
ただただ歩く散歩とは違い、ウォーキングは一定の速度で歩くことが重要です。そうすることでリズム運動が生まれ、全身がバランスよく鍛えられます。
リズム運動は身体的だけでなく精神的にも効果的とされ、1日20分を目安に歩くだけで気分も前向きになるとされています。1日20分であれば、普段から運動していない人であってもそれほど負担はかかりません。
むしろ、歩くことで全身の血流も改善され、脂肪も燃焼してくれます。ただし、中には「1日5分〜10分だけでいい」との意見もありますが、あまりに短い時間だと効果は期待できません。
確かにやってみることは重要ですが、まずは適切なフォームで1日20分、これを目安にウォーキングしてみましょう。
ガーデニング
ガーデニングを運動と呼べるかどうかは意見が分かれそうですが、庭仕事も運動不足解消に効果的です。
庭仕事では、雑草の処理や庭木の植え替えなど、実はスクワットに近い動きをする場面が多々あります。スクワットは下半身の筋肉を鍛えるのに効果的で、全身の血流を改善してくれます。
筋力がついて血流も改善されると精子や卵子の質向上にも役立つため、やってみる価値はあります。特にいきなり「運動する」と身構えると長続きしないので、ガーデニングなど楽しみながらできる運動を始めるのもおすすめです。
ガーデニングは太陽の光を浴びながらできるので、実は心と体の安定にも一役買ってくれます。
ヨガ
ヨガは、一見するとゆったりとした運動なので、リズム運動のウォーキングと比べるとそこまで効果はないように思えます。しかし、ヨガは発汗作用が抜群です。
汗をかくことで人は老廃物や余分な水分を体外に排出でき、新陳代謝が向上します。新陳代謝の向上はアンチエイジングにも効果があり、常に若々しくいられます。
免疫力の向上にも繋がることから、妊活中にもおすすめの運動と言えるでしょう。
何より、ヨガは一度覚えれば自宅でも出先でもできます。そういった意味では、手軽にできる運動として覚えておくと役立つのではないでしょうか。
妊活で運動する際の注意点
ここまで妊活中におすすめの運動をまとめてきましたが、ただ闇雲に運動すれば良いということではありません。
むしろ、激しい運動は妊活にとって命取りとなることもあります。
例えば、激しいエアロビクスなどはおすすめできません。いくつかの情報源によってはエアロビクスがおすすめされていることもありますが、エアロビクスはハードな運動に分類されます。
このハードな運動は前述の通り、妊娠率に影響を及ぼす可能性が否めません。
また、軽いサイクリングやスイミングであれば問題ありませんが、重いサイクリングやスイミングは要注意です。全身運動となる自転車や水泳も確かに妊活に効果的なのですが、あまりにも自分を追い込むと、かえってそれが全身への負担となります。
そのため、妊活中は運動の量と質に十分注意しましょう。
まとめ
妊活に運動はとても効果的です。適度な運動は気分を前向きにしてくれるだけでなく、妊娠率を高めてくれる効果も期待できます。
しかし、逆に激しい運動は妊娠率を低くしてしまうこともあるので、何事もほどほどにするのが良いでしょう。
妊活は、適切な医療機関でアドバイスを受けることも重要です。
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