妊活を始めるタイミングはいつ?妊娠の仕組みから妊活の流れを解説

妊活タイミング

赤ちゃんが欲しいけど、「いつから妊活を始めるべきかタイミングが分からない」という方も多いのではないでしょうか。

妊活はパートナーと情報や気持ちを共有しながら始めることが大切ですが、家庭や仕事の事情なども考慮しなければなりません。また、妊娠の仕組みを理解して、計画的に妊活を行うことも重要です。

年齢を重ねるごとに女性は妊娠しにくくなるため、妊活のタイミングは逃さないようにしましょう。妊活で結果が出ない場合は、不妊治療への切り替えを検討する必要もあります。

この記事では、妊活を始めるタイミングや妊娠の仕組み、妊活の流れなどを紹介します。

妊活を始めるタイミング

妊活タイミング

妊活を始めるベストなタイミングは、夫婦ともに「赤ちゃんが欲しい」という気持ちが一致したときです。妊活は夫婦で行うものであるため、どちらか一方が妊活を望まないのであれば失敗に終わる可能性があります。

夫婦ともに妊娠を望んでいるのであれば、妊活はできるだけ早く始めることをおすすめします。なぜなら、男性も女性も年を取るごとに妊娠しにくくなるためで、妊娠確率を少しでも高めるなら妊活は早いに越したことはありません。

まずは、パートナーと妊娠に向けて話し合いましょう。

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妊活の前に知っておきたい妊娠の仕組み

妊活タイミング

妊活を始める前に妊娠の仕組みを理解しておきましょう。

卵巣の中で卵子が育つ

卵子は卵胞と呼ばれる殻に包まれた形で卵巣の中に複数あり、卵胞刺激ホルモンの影響を受け成長しながら最終的に1個の卵胞が残ります。

同時に女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されることで、子宮内膜が厚くなって受精する準備を整えます。

排卵する

エストロゲンが分泌されると、刺激を受けた卵胞から卵子が飛び出して排卵が発生します。

排卵後は卵巣に残った卵胞が黄体と呼ばれる組織となり、黄体から分泌される黄体ホルモンによって基礎体温が向上します。

月経から排卵までを体温が低い低温期、排卵から月経までを体温が高い高温期と呼びますが、高温期は排卵後に生成される黄体ホルモンによる体温の変化です。

妊活において基礎体温を測ることが大切といわれているのは、排卵のタイミングを把握する必要があるためです。

受精する

卵巣から飛び出た卵子は、卵管内に入って精子がくるのを待ちます。1回の射精で4,000万を超える精子が膣内に入りますが、その中で元気な精子のみが子宮内に入れます。

精子が卵管に到達するまでにかかる時間は、数十分から数時間ほどです。

たどり着いた精子が卵子の中に入ることを受精といいます。受精した卵子を受精卵といい、細胞分裂を行いながら子宮に向けて進んで着床すると妊娠の成立です。

妊娠しやすいタイミングは排卵直前

妊娠しやすいタイミングは排卵の2日前といわれていますが、これは排卵日の2日前から精子が子宮内にあると排卵が発生したときに着床しやすいためです。

卵子の寿命は約1日、精子の寿命は3日程度となるため、排卵日の数日前から性行為を行うことによって妊娠する確率が高くなります。また、排卵日を把握して妊娠しやすいタイミングに性行為を行う方法をタイミング法といいます。

タイミング法では排卵日の把握が重要となるため、月経周期や基礎体温などから排卵日を把握するのが一般的です。正確な排卵日の把握は難しいため、医師の診察を受けて排卵日を予測してもらって行う方法もあります。

妊活の流れと注意点

妊活タイミング

妊活を決めたら妊娠に向けた準備を行う必要があります。ここでは、妊活の流れと注意点を紹介します。

妊活の準備を行う

妊活を決めて最初にすることは、パートナーと話し合って今後の方向性を具体的に決めることです。例えば、妊娠を目指す時期や子どもが何人欲しいか、出産したあとのプランなどを話し合っておきましょう。

妊活は、妊娠して出産で終わりではありません。妊活に力を入れるあまり、そのあとのプランを具体的に考えていないことで、妊娠したあとに出産や新しい生活の準備に追われてしまうケースもあります。

妊活を始める場合は、出産後の生活についてパートナーと話し合っておきましょう。

妊活に向けて体調を整える

妊活中は、生活習慣を整えて心身ともに万全な状態を作ることが大切です。

ストレスや生活習慣病は精子や卵子の質を落とす原因となり、場合によっては不妊の原因になる可能性もあります。

具体的な対策として下記のようなことが挙げられます。

  • 食生活を見直してバランスの良い食事を1日3回とる
  • ストレスをため込まないようにリラックスした生活を送る
  • ジョギングや水泳などの有酸素運動で適度に体を動かす
  • 妊娠に備えて葉酸を積極的にとる
  • 夜更かしはせずに早寝早起きを心がける
  • 体を冷やさないようにする

妊娠に向けて生活リズムを改善し、不安に感じることがあればパートナーや専門家に相談しましょう。

妊活中にしてはいけないこと

妊活中にしてはいけないことは、喫煙や過度なダイエット、太りすぎなどです。

タバコに含まれている有害物質は卵子の質を悪くし、女性ホルモンや卵子数の減少、閉経が早まるなどの可能性があります。また、妊娠に気付かずに喫煙を続けていると、有害物質による働きで胎児に栄養分が届きにくくなります。

過度なダイエットや太りすぎも不妊の原因です。痩せすぎや太りすぎなどの極端な体型をしていると妊娠に必要となるホルモンが正常に分泌されなくなり、排卵障害が発生して月経が不規則になります。

極端な体型の場合は、妊活を始めるにあたって適度な運動や食事を行い体重をコントロールすることが大切です。

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不妊治療を始めるタイミングはいつ?

妊活タイミング

妊活がうまくいかない場合、次のステップとして候補に挙がるのが不妊治療です。ここでは、妊活から不妊治療に移行するタイミングを解説していきます。

不妊治療とは

不妊治療とは妊娠や出産を希望しているにも関わらず、妊娠の兆候が見られない場合に医療機関で行う治療のことです。

妊活は医療の介入を必要としない段階であるのに対し、不妊治療は医療の介入を必要とする段階です。そのため、妊活で妊娠できなかった場合に不妊治療に切り替えるケースが多くあります。

不妊治療にはさまざまな種類があり、費用や心身の負担、体の状況などに応じて医師と相談しながら決めます。タイミング法以外にも、下記のような方法があります。

  • 卵巣を刺激して排卵を発生させる排卵誘発法
  • 排卵にあわせて精子を子宮内に注入する人工授精
  • 体外で受精させた受精卵を子宮に戻す体外受精
  • 卵子に1つの精子を注入して受精させる顕微授精
  • 病気などの不妊原因を取り除く内視鏡手術

不妊治療にはお金がかかるというイメージもあるかもしれませんが、2022年4月から不妊治療にも保険が適用されるようになったため、昔に比べると負担は軽減されています。

妊活から不妊治療に切り替えるタイミング

妊活から不妊治療に切り替えるタイミングは、妊活をスタートしてから約1年が目安です。

しかし、自分やパートナーが不妊である可能性が高いと感じる場合や、女性が35歳以上の場合には早期の治療が望ましいです。

不妊治療を始める前には、不妊検査やブライダルチェックなどを行って不妊の原因を調べておく必要があります。

不妊の原因は男性側にあるケースも考えられるため、不妊検査はパートナーと一緒に受けることが大切です。

不妊治療で注意すること

パートナーと自分たちのペースで行う妊活と、医療が介入する不妊治療では身体的・精神的・経済的な負担が大きく異なります。

ホルモン刺激療法を取り入れる場合は、ホルモンバランスの乱れから体調不良が生じるケースもあり、仕事や日常に過度なストレスを感じることもあるでしょう。

男性についても女性の排卵周期に合わせた通院や治療などが必要となるため、職場の理解が必要となり精神的な負担もかかります。

これらが重なることによってパートナーと不仲になる可能性もあるため、不妊治療を始める場合はお互いが納得できるように話し合っておくことが重要です。

まとめ

この記事では、妊活のタイミングや妊娠の仕組み、不妊治療に切り替えるタイミングなどを詳しく解説しました。

妊活は後伸ばしにするほど年齢によって妊娠確率が下がってしまうため、パートナーと赤ちゃんが欲しいという気持ちが一致したときには、できるだけ早期に始めることをおすすめします。

また、妊活をしても妊娠しない場合は不妊の可能性があるため、妊活して1年を目安に不妊治療への切り替えをパートナーと話し合って検討してみるのもよいでしょう。

妊活に対して不安や心配があるという方は、「三軒茶屋ウィメンズクリニック」で行っている妊活セミナーをおすすめします。

セミナーでは、専門家による正しい妊活の方法や流れのレクチャーが受けられます。

妊活や不妊に関する知識を深めたい方、妊活を始めたいという方は、ぜひ三軒茶屋ウィメンズクリニックにご相談ください。

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