妊活とは?始めるタイミングや具体的な方法を解説
妊活を始めたいけど、「具体的に何から始めたらよいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
妊活といってもさまざまなパターンがあり、中にはすぐに始められる方法もあります。しかし、妊活は男女で行う必要があるため、パートナーと話し合ってから進めていくことが大切です。
また、病気が原因で妊娠できないケースがあるため、妊活においてはブライダルチェックも重要となります。
妊活で失敗しないためには、妊活の目的や方法などの理解を深めましょう。この記事では、妊活を始めるタイミングや具体的な方法などを解説します。
妊活とは?
妊活とは妊娠に向けて男女が行う活動のことで、情報や気持ちを共有しながら知識や体調管理を行います。
「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠するケースもあれば、そうでないケースもあります。年齢を重ねてくると妊娠確率は下がってくるため、妊娠を望む場合は早めの妊活をおすすめします。
妊活とプレコンセプションケアの違い
プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を想定して男女が生活や健康を前向きに考える活動です。
妊活は妊娠できるように不妊治療も含めて活動することですが、プレコンセプションケアは広い意味で健康維持や出産の正しい知識を身につけ、妊娠に向けた準備を行います。
プレコンセプションケアは妊活の1つといえますが、まとめて妊活と呼ばれるケースも多くあります。
妊活が広まった理由
妊活という言葉が広まった背景には、晩婚化によって妊娠しにくい環境になっていることが挙げられます。
厚生労働省によると、昭和60年における母の第1子の平均年齢は26.7歳でしたが、平成15年には28.6歳、令和元年には30.7歳となっています。出産年齢が上がっているのは晩婚化が原因です。
年齢と共に妊孕性は低下する特徴があり、20歳~24歳における妊娠確率が100%だった場合、30代では60%~80%に低下します。また、男性においても高齢になるほど精子の運動能力は低下するため、妊娠しにくくなるといわれています。
昔に比べると晩婚化によって自然妊娠しにくくなっているため、男女で妊娠に向けた活動(妊活)が活発に行われるようになりました。
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妊活の具体的な活動
妊活は妊娠しやすいように体調を整えていくことがスタートです。ここでは、妊活の具体的な活動を紹介します。
妊活について具体的にパートナーと話し合う
妊活は男女で行うものであるため、パートナーと足並みを揃える必要があります。まずはパートナーと妊活に向けて話し合いましょう。
具体的に決めておきたい目標や方向性は下記の通りです。
- いつ頃子どもが欲しいか
- 子どもは何人欲しいか
- 妊活にどれくらい時間を費やせるか
- 妊活や出産にかかる費用はどれくらいか
- 不妊治療はどれくらい続けるか
- 出産後の仕事をどうするか
妊活について具体的な方向性や情報をパートナーと共有することは、責任感や団結感にもつながります。
どちらか一方だけが妊活に前向きだった場合、妊活の途中でケンカやトラブルに発展する可能性もあります。そうならないためにも、お互いが納得できる形で妊活を始めましょう。
妊娠に向けて健康な体づくりを行う
妊娠と心身の健康は大きな関係があるため、妊活を始める場合は健康な体づくりが重要となります。具体的な体づくりの方法を解説していきます。
食生活の改善
妊活で食生活の改善を行う理由は、妊娠した後に多くの栄養分が必要になるためです。
妊娠に気付くまでの間に胎児が必要な栄養を取れない場合や、つわりで思うように食事が取れない可能性もあるため、妊活の段階で食生活の改善を図って栄養を蓄えておく必要があります。
特に、下記の栄養分が含まれている食材は食事の中で積極的に取り入れましょう。
- 葉酸
- カルシウム
- 鉄分
- ビタミン
- ミネラル
- タンパク質
緑の野菜に多く含まれている葉酸は胎児の発育にも重要な栄養素となるため、毎日の食事で摂取できない場合はサプリも取り入れましょう。
適度な運動
妊活中に適度な運動が必要になる理由は、生活習慣病の予防やストレス解消のためです。
ストレスや生活習慣病は性ホルモンのバランスが崩れやすく、妊娠しにくい体を作る原因となります。そのため、妊活中は運動で生活習慣病の予防やストレス解消を行うことが重要です。
ハードな運動は怪我によって妊活に影響する恐れがあるため、下記のような有酸素運動をおすすめします。
- ウォーキング
- 水泳
- ヨガ
- エアロビクス
- ピラティス
また、男性の肥満も妊娠に影響する要素となるため、パートナーと時間を合わせて運動を行うのもよいでしょう。
睡眠の改善
妊活中は睡眠リズムを改善し、最低でも6時間以上は睡眠をとりましょう。
睡眠中は妊娠するために欠かせないホルモンが多く分泌されており、特に睡眠を促すホルモンのメラトニンは卵子の質に大きな影響を与える要素の1つです。
寝つきが悪い、眠りが浅いという場合は下記を試してみましょう。
- 就寝1時間前からはスマホやパソコンなど明るい画面を見ない
- アルコールやカフェインの摂取を控える
- 寝る前に簡単なストレッチを行う
- 適温で入浴する
- 朝日を浴びる
- 日中運動をする
夜更かしはできるだけ避けて、早く布団に入る習慣を身につけることが大切です。
生理周期と基礎体温をチェックする
妊活では、妊娠しやすいタイミングを把握するためにも生理周期や基礎体温のチェックが重要です。
女性には低温期と高温期と呼ばれる体温のサイクルがあり、排卵時期を境にしてそれよりも前が低温期でその後が高温期です。この体温変化は女性ホルモンがもたらすもので、排卵が起こってから高温期に妊娠しなかった場合は生理を経て低温期に移行します。
1番妊娠しやすいのは排卵期の2日前となるため、低温期と高温期に移行する直前が妊娠する確率が高まるタイミングです。生理周期と基礎体温をチェックすることで、妊娠しやすいタイミングが把握できるようになります。
また、生理周期や基礎体温をチェックすることで、妊娠やホルモンバランスが崩れている可能性が分かります。基礎体温は安静時の体温を指すため、自分でチェックする場合は起床時すぐに測りましょう。
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妊活開始時にはブライダルチェックを受けよう
妊活開始時にはブライダルチェックをおすすめします。ここでは、ブライダルチェックについて解説します。
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、結婚や妊娠を控えている女性を対象とした検診メニューのことです。
妊娠や出産に影響する病気を持っていないか、赤ちゃんに感染するリスクがある感染症にかかっていないかなどを調べることが目的です。
具体的には、下記のような検査を受けます。
- 血液検査
- 性感染症検査
- 女性ホルモン分泌検査
- 内診、超音波検査
- 子宮がん、乳がん検査
- 膠原病の検査
病気の種類によっては妊娠できない原因になっている可能性もあるため、妊活を始める前には体に異常がないか調べておきましょう。
ブライダルチェックは婦人科や内科がある病院、レディースクリニックなどで受けることができます。また、ブライダルチェックにかかる費用の相場は1万円~3万円ほどです。
ブライダルチェックを受けるタイミング
ブライダルチェックは結婚前でも後でも受けられるため、妊娠を意識したタイミングで早めに受けることをおすすめします。
検査をしておくことで疾患の発見につながり、早期治療につながるメリットもあります。
結婚前後にブライダルチェックを受ける場合、結婚式前後は式や新居の引越しなどで忙しくなるため、結婚式の3~4ヶ月前に受けておくのがよいでしょう。
ブライダルチェックはペアで受けるべき
妊娠できない原因は女性だけとは限らないため、ブライダルチェックは男性も受けることをおすすめします。
男性がブライダルチェックで受ける検査は下記の通りです。
- 精液、精子検査
- 性感染症検査
- 尿検査
検査については、セットになっているプランもあれば、調べたい病気のみを調べることも可能です。ブライダルチェックが受けられる医療機関によってはペアのコースを用意しているところもあるため、事前にプランを確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、妊活について知っておきたいことや具体的な始め方、ブライダルチェックなどを詳しく解説しました。
妊活は自分1人で行うものではなく、パートナーと同じ熱量で行うことが大切であるため、始める前にはパートナーと話し合って共有することが大切です。
妊活にはさまざまな方法があるため、何から始めたらいいのか分からないという方もいるでしょう。
間違った妊活は逆効果になる場合もあるため、自分やパートナーの健康や生活リズムに合わせて正しい方法で行う必要があります。
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カップルで参加することもできるため、正しい妊活の知識を身につけるためにもパートナーと参加することをおすすめします。
その他、妊活について悩みや不安を抱えている方は、ぜひ三軒茶屋ウィメンズクリニックにご相談ください。
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