精子の異常のほとんどは、精子の数が少なかったり、精子の運動率が劣っていたりといった症例です。精索静脈瘤や前立腺炎であったり、男性ホルモンの分泌に異常があったりする場合は手術や薬物療法をおこなうことができます。
もっとも、そのようなはっきりとした原因がわからないこともあります。そのような場合では、精巣の機能を適度に刺激して、造精機能を向上させようとする治療法が行われます。たとえば以下の内容で薬物を投与します。
精子をつくる機能をつかさどるホルモンは、性腺刺激ホルモンです。このホルモンの機能を補うために投与される薬物です。
精管に何らかの障害があって精子が通れないのであれば、その障害のある部位を手術で除去して、縫合することができます。
この手術だけで改善されることもありますが、精管に障害があった期間が長いと、精子をつくる機能が低下していることも多いため、先に精子の数や質に問題がないかどうかを確認してから手術に踏み切るのが一般的です。
精管の周囲の静脈に問題があって、血液が適正に供給されなくなってしまうと精子をつくる能力も衰えますし、放置しておくと精巣が矮小化してしまうことまであります。
健常者でも約1割いるといわれる精索静脈瘤ですが、不妊症の男性患者に限ってはその割合は2~3割に上昇します。
手術法は現在では数種類が行われています。開腹手術や内視鏡を用いた手術で、患部の血管をしばる手術が比較的有名ですが、それ以外にも腹腔鏡下手術や経皮的塞栓術も考えられます。
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