月経の周期に合わせて行われます。そのため、月経の周期を答えられるようにしておくとよいでしょう。初診は、月経が終わってからがおすすめです。 また、基礎体温(後述します)を2~3ヶ月分表にまとめて提出すると、非常に役に立つはずです。
不妊の検査は以下の内容が中心です。
※ご主人様(男性)のみでの検査はお受けしておりませんので、初診時は奥様またはご夫婦で受診してください。
以下が問診時の代表的な質問となります。
視診では以下項目などを確認します。
腹部や膣を調べることで子宮や卵巣の状態を確認します。主に子宮筋腫や卵巣腫瘍、また子宮内膜症の場合に行われます。
クラミジアは性行為で感染しますが、女性の場合は症状が出にくいため、自覚していない女性も珍しくありません。
しかし、感染してしまうと、子宮や卵管が炎症を起こしやすいですし、卵管に閉塞が生じることもあります。
クラミジアの検査は血液検査のため、いつでも検査できます。ただし、クラミジア(PCR)は頸管から粘液を採るため月経以外の方がよいとされています。
子宮や卵巣の様子を、プローベという器具を使って超音波を放射することで画面に表示させる検査です。
使われることが多い検査方法です。膣内にプローベを挿入して超音波をします。直接器具を挿入することもあって、調べられる範囲は限定されますが、画像は比較的鮮明に表示させることができます。主に卵胞の発育状態や子宮内膜の様子を調べるときに使われます。たとえば卵巣腫瘍や多嚢胞性卵巣などを知ることができますし、卵胞が成熟しているかどうかを知ることもできます。
黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を刺激するLH-RH(ゴナドトロピン分泌ホルモン)を負荷して、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が正常に分泌されているかどうかを確認するための検査です。
卵管通気用の器具を取り付けて、二酸化炭素ガスを子宮に注入します。圧力の変化を調べながら、卵管に異常がないかどうかも調べます。この検査で卵管のつまりがなくなることがあるので、治療効果のある検査方法です。
卵管の通過性を確認する検査です。生理食塩水を使います。
卵管の中を、卵子が正しく通れるようになっているかを調べる検査です。子宮の中に造影剤を注いでからレントゲン撮影を行います。卵管のどこかが閉塞していると、そこまでしか造影剤が行き渡りませんから、撮影もそこまでしかできないということになります。子宮についても、異常や癒着があれば確認できます。卵管の閉塞が軽度であれば、この検査を行っただけで改善されることもあります。その逆で、重度の閉塞の場合は、痛みを感じてしまうことがあります。
子宮腔をファイバースコープなどで観察する検査です。特に、子宮筋腫や子宮内膜ポリープがある場合はすぐに発見できるところが利点です。
排卵の2、3日前に、子宮口から頚管粘液を採取して、その量や性質を調べる検査です(排卵の有無や排卵日もわかります)。通常、精子は雑菌の一種と判断されてしまいますから、頚管から子宮には入り込めないようになっています。女性の体は、排卵が近づくと頚管粘液を多く分泌するようになります。精子が子宮に入れるのは、子宮が頚管粘液を分泌して、精子を迎え入れる準備をしてくれるときだけなのです。この検査では、精子が子宮に入り込める程度の頚管粘液が分泌されているかを確かめることが目的です。
排卵日の性交後12時間以内に、頚管粘液を調べる検査です。
以上を採取します。顕微鏡を使って、精子の有無と、精子が見つかればその動きのよさを調べます。精子が見つかったときは、どこまで精子が進むことができているかがわかります。何が精子を阻んでいるのかを確認します。予定通りの結果を得られなかった場合は、日を改めて体調のよい日に再検査します。
下垂体からは、母乳を分泌するホルモンであるプロラクチンが分泌されますが、必要でないときにプロラクチンがどんどん分泌されてしまうと排卵が抑制されます。 そこで、プロラクチンが過剰に分泌されていないかを確かめるのがTRH試験です。
排卵後5~10日後に、子宮内膜を微量採取します。分泌期の子宮内膜の評価をします。黄体や結核性子宮内膜炎が見つかることもあります。
不妊症の原因となり得るホルモンが分泌されていないかどうかと、量が適正かどうかを血液検査で確かめます。月経開始後一週間以内(低温期)に行う場合と排卵後5~10日後(高温期)に行う場合があります。
等もその検査対象となります。(特に、黄体機能の異常については高温期に調べると発見できます)。
意外に思われるかもしれませんが、婦人科で検査できます。男性が数日間精液を射出しない生活を送ってから、精液を採取します。 自宅で採取する場合は、2時間以内に持参しなくてはいけません(その間、人体くらいの温度で保存する必要があります)。 もちろん、病院で採取する方法もあります。専用の個室を用意されていれば、そこで採取してすぐに提出できます。 精液の精液検査で調べるのは、精子の数や濃さ、そして運動率や奇形の割合などです。検査は結果により2〜3回行うこともあります。
採血による疼痛、採血部位の出血や内出血を起こすことがあります。
少量の出血をすることがあります。挿入時に違和感が生じる可能性があり、性交渉の経験がない方は違和感が強くなる傾向があります。
採血による疼痛や採血部位の出血や内出血を起こすことがあります。まれに頭痛、悪心、動機、ほてり感が生じる場合があります。
採血による疼痛や採血部位の出血や内出血を起こすことがあります。稀に頭痛、悪心、動機、ほてり感があるが、1~2分で自然消失します。
月経が終わってないと子宮内の感染リスクがあります。また、クラジミアにかかっている場合、通水検査をしてしまうと卵管等に留まっていた菌を拡散してしまう危険性があります。
稀ですが、検査後2~3日間は出血することがあります。また、発熱、下腹部痛が続く場合があります。(高熱や激しい痛みがある場合はご連絡ください。)
稀ですが検査のリスクとして以下の二つがあります。①水中毒 検査中に特殊な水が子宮内を満たすことにより、毛細血管から急激に水分が血液に混ざり、血液中の電解質バランスが崩れてしまうことです。②子宮穿孔 子宮鏡用の内視鏡で病変を映す際に、物理的に子宮の壁に孔をあけてしまうことがあります。
頸管粘液の採取をするのでこすった部分が少量出血することがあります。
採血による疼痛や採血部位の出血や内出血を起こすことがあります。
体調等により、検査結果が変動しますので、1度の検査で判断しかねる場合があります。
血液検査ですので、採血による疼痛や採血部位の出血や内出血を起こすことがあります。
器械・器具による性器出血、検査に伴う疼痛が起こる場合があります。
頸管粘液を採取する際に器具による出血が起こる場合があります。
器械・器具による性器出血や疼痛がありますが、まれに子宮内感染のリスクがあります。
*本治療検査については関連施設に協力していただいております。
お電話
ご予約