卵子凍結は痛い?痛みを軽くする方法や医療機関選びのポイントも解説

凍結した卵子を持つ医療従事者の手元の画像

卵子凍結をするうえで、痛みの心配をしている方も少なくないでしょう。

痛みを感じるタイミングとしては、各種検査や排卵誘発時の注射、採卵、自己注射、胚移植などが挙げられます。

この記事では、卵子凍結をするにあたって痛みを感じるタイミングや痛みの程度について詳しく解説します。

痛みを軽くする方法や医療機関選びのポイントもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

卵子凍結で痛みを感じるタイミング

卵子凍結に必要な処置として、医療従事者が患者さんに注射をしている画像

卵子凍結において痛みを感じるタイミングは5つあります。

  • 各種検査
  • 排卵誘発時の注射
  • 採卵
  • 自己注射
  • 胚移植

ここでは上記5つについてそれぞれ解説します。

各種検査

卵子凍結では血液検査や超音波検査、ホルモン検査などの各種検査を受ける必要があります。

検査の中で痛みを感じるのは、注射針を使って採血をするタイミングです。

通常はチクっとする程度ですが、人によっては痛みを強く感じる場合もあります。

血液検査は生理周期に合わせて複数回行わなくてはいけないため、痛みに弱い方は少しストレスを感じるかもしれません。

超音波検査は卵巣や子宮を観察するための検査で、人によっては膣にチューブ状の超音波機器を入れる際に痛みを感じる場合があります。

排卵誘発時の注射

卵子凍結では、卵子を採取するために排卵誘発剤を使用します。

内服薬や注射などの方法がありますが、注射の場合は針を刺すときに痛みを感じることがあります。

また排卵誘発剤は副作用として下腹部痛や頭痛などの症状が現れる場合があるため、使用後に体調が悪くなったら、医師に連絡しましょう。

採卵

採卵では経膣超音波の機器と採卵針を使い卵胞液と卵子を吸引しますが、このとき卵巣に針を刺すため、痛みを感じる場合があります。

採卵の際に使用する針は血液検査で使用されるものよりも太いため、人によっては強い痛みを感じるかもしれません。

麻酔なしでも行えますが、痛みが心配な場合は局所麻酔や全身麻酔を使える病院も多くあります。

なお、採卵時は痛みだけでなく、出血や感染症のリスクがある点にも注意が必要です。

少量の出血であれば自然に止まりますが、ごくまれに輸血が必要になるほど出血量が多量になってしまう場合もあります。

感染症になった場合は、採卵後に下腹部痛や性器出血、発熱などの症状が現れることがあるため、これらの症状が現れたらすぐに医師に連絡しましょう。

自己注射

凍結したい卵子の数が多い場合は、高刺激法と呼ばれる排卵誘発剤を使用する必要があります。

この排卵誘発剤は採卵までの6〜10日間程度毎日注射を打つ必要があるため、医療機関に通うのではなく、自宅に持ち帰って自己注射をするケースが多いです。

注射針を刺すため痛みを感じますが、処方時に正しい注射方法や痛みを軽減するコツを教えてもらえるため、実践してみましょう。

胚移植

卵子凍結による妊娠では、凍結した卵子を融解して顕微授精(体外受精)を行います。

顕微授精とは、ガラス針の中に1つの精子を入れて顕微鏡で確認しながら卵子に直接注入する方法です。

体外受精で受精卵になったものを子宮に戻すことを胚移植といいます。

カテーテルと呼ばれるチューブを膣から入れ、受精卵を子宮に移して着床させる方法です。

痛みはほぼないとされていますが個人差があり、子宮頚管の曲がりが強い場合はカテーテルが当たることで痛みを感じることがあります。

卵子凍結の痛みを軽くする方法

卵子凍結の痛みの軽減方法について医師から説明を受ける患者さんの画像

卵子凍結の痛みを軽くする方法は以下の4つです。

  • 痛みの少ない処置をしている医療機関を選ぶ
  • カウンセラーの在籍している医療機関を選ぶ
  • 自己注射は正しい方法で行う

ここでは上記4つの方法についてそれぞれ解説します。

痛みの少ない処置をしている医療機関を選ぶ

卵子凍結での痛みを軽くするためには、痛みの少ない処置をしている医療機関を選ぶことが大切です。

具体的に痛みを和らげる対策として、細い採卵針の使用や負担の少ない処置の導入などが挙げられます。

また、さまざまな方法がある排卵誘発法(卵巣刺激法)についても、身体への負担や希望を考慮したうえで選択してくれる医療期間だと安心でしょう。

採卵は無麻酔でも行えますが、全身麻酔や局所麻酔といった麻酔を使用できる医療機関もあります。

卵子凍結の痛みをなるべく抑えたい場合は、上記のような対策を取り入れている医療機関を選ぶのがおすすめです。

デリケートな部分の検査や医療処置にはどうしても不安を感じてしまうこともあるため、遠慮なく医師に相談してみましょう。

カウンセラーの在籍している医療機関を選ぶ

精神的ストレスを多く抱えていると痛みを強く感じる場合があるため、痛みを軽くするためには精神的ケアも大切になります。

カウンセラーが在籍している医療機関なら、治療に対する不安を解消することが可能です。

また、カウンセラーは在籍していなくても、疑問や不安をなんでも気軽に相談できる医師であれば安心して通院できます。

痛みに対する不安がある場合はカウンセリングの際に相談し、同時に医師の人柄や相性も確かめておくといいでしょう。

自己注射は正しい方法で行う

自宅で排卵誘発剤を自己注射する場合は、必ず処方時に教わった正しい方法で行いましょう。

以下のコツを押さえて注射することで痛みを抑えやすくなります。

  • 皮膚に対して約45度の角度から針を刺す
  • 一定の速度で注射する
  • 自己注射する箇所は毎日ずらす
  • 違和感があったら別の場所で打ち直す

また上記のほか、注射する部位を保冷剤などで冷やしておくことで痛みを感じにくくすることも可能です。

自己注射をしている期間中に吐き気や頭痛などの体調不良が見られた場合は、すぐに医師に連絡しましょう。

安心して卵子凍結するための医療機関の選び方

病院の待合スペースの画像

安心して卵子凍結をするためには、以下の5つのポイントを重視して医療機関を選ぶことが大切です。

  • 料金
  • 通院のしやすさ
  • 医師の信頼性
  • 治療実績
  • セキュリティなどの安全性

凍結した卵子は数年にわたって医療機関で保管してもらうことになるため、上記全てのポイントをチェックして、安心して任せられるところを選ぶことが大切です。

ここでは上記5つのポイントについてそれぞれ解説します。

料金

医療機関を選ぶ際は、料金を比較検討しましょう。

卵子凍結は保険が適用されない自由診療となり、医療機関によって料金が異なります。

三軒茶屋ウィメンズクリニックの料金は以下の通りです。

各種検査(感染症検査、ホルモン検査等含む)約44,000円
採卵までの排卵誘発費用(内服薬、注射薬、経膣超音波検査等含む)約33,000円
採卵費用(採卵個数は問わず)約220,000円
卵子凍結約22,000円
凍結延長費用(1年ごと)卵子1個ごとに22,000円

医療機関によっては、採卵する個数や凍結期間によって採卵費用が変わる場合があります。

料金を確認する際は、トータルでどのくらいの費用がかかるかをチェックしておきましょう。

通院のしやすさ

医療機関は通院のしやすさも重要なポイントとなります。

卵子凍結は4~6回程度の通院が必要になるため、以下のような通院しやすい医療機関を選びましょう。

  • 平日夜遅くまで診療している
  • 土日も祝日も診療している
  • 駅から徒歩圏内
  • WEBからいつでも予約できる

立地が悪かったり診療時間が短かったりすると、通院にストレスを感じる可能性があるため注意が必要です。

医師の信頼性

医療機関を選ぶ際は、医師の信頼性を確認することが大切です。

卵子凍結には高度な知識と技術が求められるため、生殖医療専門医(不妊治療領域の専門医)が在籍している医療機関を選ぶことをおすすめします。

ホームページでクリニックの情報を確認するのに加えて、初診時には医師やスタッフの対応を確認し、安心して任せられそうか確認しましょう。

治療実績

治療実績が豊富な医療機関を選ぶことで、安心して任せやすくなります。

医療機関の公式ホームページまたはカウンセリングにて確認可能なため、確認してみましょう。

また治療実績は医療機関によって算出方法が異なるため、どのような基準で算出しているかも合わせてチェックしておくといいでしょう。

セキュリティなどの安全性

卵子凍結後は長期間にわたって卵子を保管してもらうことになるため、セキュリティなどの安全性がしっかりしている医療機関を選ぶことが大切です。

凍結卵子の保管中のリスクとして、自然災害や人的ミスによる損壊、盗難などが挙げられます。

医療機関によっては上記の対策を取り、公式ホームページに記載している場合があります。

自然災害による卵子の損壊は補償対象外としている場合が多いですが、人的ミスを防ぐための取り組みを行っているクリニックは多く存在します。

医療機関を選ぶ際は、凍結卵子保管中の安全策をチェックしましょう。

まとめ

卵子凍結の痛みを感じるタイミングとしては、各種検査、排卵誘発時の注射、採卵、自己注射、胚移植などが挙げられます。

痛みの感じ方には個人差がありますが、採卵時には強い痛みを感じる方もいるため、心配な方は全身麻酔や局所麻酔を使用してもらうといいでしょう。

その他、痛みを軽くするためには、自己注射は正しい方法で行うこと、痛みの少ない処置をしている医療機関を選ぶこと、カウンセラーの在籍している医療機関を選ぶことなどが大切です。

卵子凍結後は年単位で卵子を預けることになるため、医療機関は慎重に選びましょう。

三軒茶屋ウィメンズクリニックでは、全身麻酔での未受精卵子凍結を行っています。

患者さんへの説明の徹底や納得に基づいた診療の提供を心がけているため、卵子凍結の痛みが心配な方もぜひ一度ご相談ください。

#卵子凍結 #凍結卵子 #不妊治療 #採卵

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