ストレスは妊活にどう影響する?原因と解消法を紹介!
妊活中に感じるストレスは、心身の健康に大きな影響を与えることがあります。特に、ストレスによってホルモンバランスの乱れや自律神経の不調を起こし、妊娠の可能性を下げることも。
この記事では、妊活中のストレスの原因やその影響、そして効果的な解消法について詳しく解説します。
なかなか妊娠できずにストレスを感じている方や、妊活中の不安を軽減したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
妊活中によくあるストレス
妊活中に感じやすいストレスには、主に以下のようなものがあります。
- なかなか妊娠につながらないことへの焦り
- 仕事との両立で悩む
- 周りからの心ない言葉
- 不妊治療の費用
それぞれのストレスについて詳しく見ていきましょう。
なかなか妊娠につながらないことへの焦り
妊活が長引くと、妊娠できないことへの焦りが日に日に増し、大きなストレスとなります。絶対に妊娠できる不妊治療は存在しないため、「この不安がいつまで続くのか……」と見通しが立たず、精神的に不安定になるケースもあるでしょう。
努力と結果が結びつかないことで焦る場合も多くあります。
食事管理や体調管理、不妊治療などさまざまな努力を重ねても、思うような結果が出ないことが続くと、やる気が出なかったり、しんどい気持ち、やるせない気持ちになったりすることもあるでしょう。
仕事との両立で悩む
妊活と仕事の両立も、大きなストレスの原因になり得ます。
不妊治療を行う場合、治療法によっては月に何度も通院しなければなりません。採卵のタイミングによっては急に休暇を取らなければならず、その度に気を遣ってストレスが溜まることもあるでしょう。
また、不妊治療と仕事を両立させるのは、妊活に理解のある会社でないとなかなか難しいといえます。妊活に理解のない会社の場合、働きづらくなって最終的に退職しなければならないケースもあるでしょう。
しかし、不妊治療には多額の費用がかかるため、そう簡単に仕事を辞められるわけでもありません。そのため、不妊治療と仕事の板挟みになり、大きなストレスを抱える可能性があるでしょう。
不妊治療と仕事の両立については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→不妊治療と仕事を両立することは難しい?原因と理由別の対処法を解説
周りからの何気ない言葉
妊活中には、周囲からの何気ない言葉がストレスとなることもあるでしょう。
例えば、「まだ妊娠しないの?」といった言葉は、周りからすれば何気ない質問かもしれませんが、本人は責められたように感じる場合もあります。また、SNS等で他の人の妊娠報告を見て、意図せず傷つくこともあるでしょう。
このような発言や状況に直面すると、妊娠できない自分に対して罪悪感を覚えたり、自己嫌悪に陥ったりする可能性があります。
不妊治療の費用
不妊治療にかかる費用も、妊活中にストレスを感じる原因の一つです。不妊治療にかかる費用は、治療の種類によっては高額になることがあります。
特に、体外受精や顕微授精などの高度不妊治療を行う場合、1回の治療費が数万円から数十万円に及ぶことも。妊活が長引くにつれて経済的な負担が増すため、「このまま治療を続けていいのだろうか…」と焦りや不安を感じやすくなるでしょう。
また、不妊治療には保険適応が受けられるものもありますが、年齢や治療回数に制限がある場合があります。そのため、期間や回数の間に結果を出さなければならないプレッシャーから、ストレスが溜まりやすくなるのです。
不妊治療の費用については、下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。
→不妊治療に保険が適用される治療方法は?費用の違い・条件・メリットご紹介
妊活中のストレスが妊娠に与える影響
妊活中にストレスを感じると、妊娠に次のような影響を与える可能性があります。
- ホルモンバランスが乱れる
- 自律神経が乱れる
- 子宮内膜症のリスクが高まる
それぞれの影響について、以下で詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスが乱れる
妊活中にストレスを感じると、「コルチゾール」や「プロラクチン」といったストレスに関連するホルモンが増加し、ホルモンバランスが乱れやすくなります。
これらのホルモンは、女性ホルモンの分泌を抑制する作用があるため、排卵のタイミングがずれたり、月経不順が起こったりする可能性があるのです。
排卵のリズムが乱れたり、月経不順になったりすると、妊娠に適したタイミングがわかりにくくなり、結果的に妊娠確率が下がる可能性もあるでしょう。
自律神経が乱れる
自律神経が乱れるのも、妊活中のストレスによって起こりうる影響の一つです。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、これらのバランスが悪くなると心身のさまざまな不調を引き起こし、妊娠のしやすさに影響する可能性があります。
そのため、妊活を成功させるためには、自律神経がきちんと整っている方が望ましいです。
しかし、ストレスのある状態が続いていると交感神経と副交感神経が正常に働かず、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、以下のような不調を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
- ホルモンバランスが乱れる
- 手足が冷える
- 便秘気味になる など
自律神経が乱れると血流が悪くなり、子宮や卵巣の働きを悪くします。そのため、ストレスによって自律神経が乱れると、受精や着床がスムーズに進まなくなる可能性が考えられるのです。
また、自律神経の乱れは体全体の健康状態にも影響を及ぼすため、妊活中の女性にとって自律神経のバランスを保つことは非常に重要といえるでしょう。
ストレスと子宮内膜症の関係について
ストレスは、子宮内膜症の直接的な原因とは考えられていません。
しかし、子宮内膜症のある方は慢性的なストレスを感じていたり、不安を感じやすい傾向があるという報告(※1)もあります。
直接的には関係ないとはいえ、過剰なストレスは女性の心身に悪影響を及ぼすため、ストレスへの対処を検討することが大切です。
(※1 参照:科学研究費助成事業データベース)
妊活中のストレス解消法
妊活中のストレスは、妊娠に大きな影響を与えることがわかりました。
ここからは、妊活中のストレスを解消する方法を4つ紹介します。
- パートナーや友人・家族に話を聞いてもらう
- リラックスタイムを作る
- 適度に運動する
- 専門家に悩みを相談する
それぞれの解消法について、以下で詳しく確認していきましょう。
パートナーや友人・家族に話を聞いてもらう
妊活中のストレス解消法としては、パートナーや信頼できる友人、家族に話を聞いてもらうのがおすすめです。
妊活はすぐに結果が出ないことも多く、焦りや不安、プレッシャーを感じやすいといえます。そのため、妊活の悩みを一人で抱え込まず、誰かに話すと気持ちが軽くなる場合もあるでしょう。
例えば、妊活の不安や悩み、焦っている気持ちをパートナーに相談することで、互いの理解が深まり、精神的な支えとなります。
この際、パートナーの気持ちもきちんと共有してもらうことが大切です。話し合いを行い、お互いに同じ方向を向いて頑張っていることを確認できれば、一緒に妊活の悩みを乗り越えていけるでしょう。
また、信頼できる友人や家族に相談することで、新たな視点やアドバイスを得られる場合もあります。話をすること自体がストレス解消になるため、ストレスを感じている時は積極的にコミュニケーションを取るよう心がけましょう。
リラックスタイムを作る
妊活中のストレスを和らげるためには、意識的にリラックスタイムを設けるのも大切です。妊活のプレッシャーや不安から解放される時間を作ることで、心身のバランスを整えられます。
具体的には、以下のような過ごし方がおすすめです。
- お気に入りの入浴剤を使う
- ハーブティーを飲む
- マッサージをする
温かい湯船に浸かると新陳代謝が上がり、身体の芯から温まります。疲れが取れるだけでなく、快眠も期待できるため、ストレスが和らぐでしょう。お気に入りの香りや使用感の入浴剤を入れ、ゆっくりと湯船に浸かる時間をとってみてください。
ハーブティーもリラックスタイムに効果的といえます。特に、ルイボスティーやラベンダーティー、ジャスミンティーがおすすめです。
ルイボスティーはポリフェノールが豊富で、抗酸化作用があります。また、ラベンダーティーやジャスミンティーにはリラックス効果があるため、ストレスが溜まっている時に取り入れると良いでしょう。
マッサージも効果的です。マッサージ機器を使う場合は、温めながらマッサージできるものを選ぶと良いでしょう。パートナーとお互いにマッサージし合うのもおすすめです。マッサージを通じて身体の緊張をほぐし、リラックスする時間を共有すれば、お互いの絆を深められるでしょう。
適度に運動する
妊活中のストレスを解消するには、適度に身体を動かすのもおすすめです。適度に汗をかくことで気分がスッキリし、不安や焦り・モヤモヤを和らげられます。
また、ストレスだけでなく冷え性に悩んでいる方にも、適度な運動はおすすめです。
冷え性は血行不良や代謝の低下を引き起こし、妊活にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に、子宮内の温度が低くなると妊娠しにくい環境になるため、冷え性の改善は妊活において重要といえるでしょう。
適度な運動としては、毎日のウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどがおすすめです。これらの運動は血行を良くするため、冷え性の改善も期待できます。無理のない範囲で、楽しく続けられる運動を選びましょう。
こちらの記事では、妊活と運動の関係性について詳しく解説しています。
→妊活で運動するメリット・デメリットは?おすすめの運動法と注意点
専門家に悩みを相談する
妊活中のストレスが深刻な場合は、専門家に悩みを相談するのも選択肢の一つです。専門家は中立的な立場でサポートしてくれるため、友人や家族に話しづらい場合でも安心して相談できるでしょう。
専門家に相談することで、自分の気持ちを整理しやすくなり、ストレスの根本的な原因や対処法が見つかる場合もあります。
また、パートナーと一緒に受診することも非常に重要です。二人で一緒に専門家のサポートを受けることでお互いの理解が深まり、協力して妊活に取り組めるようになるでしょう。
まとめ
本記事では、妊活中のストレスの原因やその影響、そして効果的な解消法について詳しく解説しました。
妊活によるストレスは妊娠に悪影響を及ぼす可能性もあるため、定期的に解消してストレスを溜め込まないようにしましょう。
妊活中のストレス解消には、以下のような方法がおすすめです。
- パートナーや友人・家族に話を聞いてもらう
- リラックスタイムを作る
- 適度に運動する
- 専門家に悩みを相談する
「三軒茶屋ウィメンズクリニック」では、これからパパ・ママを目指す方に向けて定期的な妊活セミナーを開催しています。
妊娠や不妊の基礎知識はもちろん、妊活の不安や悩みも相談できるため、妊活中のストレスでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
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