三軒茶屋ウィメンズクリニック原因不明のケース

原因不明の不妊症の内容

不妊症の検査を受ける場合、医療機関はある程度まとまった検査内容を準備していますし、患者と相談の上で適宜検査を進めるのですが、いくつもの検査を済ませても、まだ不妊の原因が判明しないこともあります。

■原因不明不妊(unexplained infertility)  →特に、精密検査まで行っても、まだ不明の場合といった名称があります。

名称が用意されているのは、実は原因がなかなかわからないケースが少なくないからでもあります。実に、不妊症患者の三分の一に上るというデータもあります。
もっとも、不妊症で相談に訪れる患者に対して行われる検査内容は、各医療機関によって少しずつ違いがあります(もちろん、共通点もたくさんあります)から、かなり精密な検査まで進んだ場合は、この数値もかなり下がります。そこまで行ってもまだわからないケースは全体の10%以下~15%程度になるようです。


不妊症と腹腔鏡検査

腹腔鏡検査は、実は検査というよりは手術の一種です。一般の産婦人科では行っていないことも珍しくありません。大きな総合病院の産婦人科や、不妊症専門の医療機関で主に行っています。
腹腔鏡検査の利用法については、専門医の間でも議論が行われています。
卵管造影検査(HSG)で異常が見つからない場合、HMGを使った卵巣への刺激とタイミング方法や人工授精の併用を何周期か続けてみて、それでも妊娠しないなら体外受精を試みる――この様な流れが費用・時間の面で患者にとって最良の手段ではないか(腹腔鏡検査を使う必然性がない)という指摘があります。
そのいっぽうで、腹腔鏡検査の効果を説く論者もたくさんいます。基本的な検査で原因をつかめなかった患者に、精密検査で腹腔鏡を使うと、5割を超える確率で異常を発見できるというデータがあることも大きいようです。
もちろん、腹腔鏡で検査をしても原因を特定できないことはありますが、腹腔鏡検査を受けても原因がわからなかった場合でも、その後4割を超える確率で妊娠に成功したというデータ(検査をするにあたって骨盤内を清浄にするという段取りがあります。それがよい影響を及ぼすのかもしれないと考える人もいます)もあるのです。